2011年秋頃のWindows AzureのアップデートでAzure StorageのGeo-Replication(地域間の自動バックアップ)が行われるようになりましたが、もともとAzure Storageは同一地域内で異なるFault Domainに3つのコピーを持っていたので(プライマリデータ含)他の地域を合わせて3+1つのコピーとなるのか?それとも3+3つのコピーを持つことになるのか?すごく気になったので調べてみました。
3+3つのコピーを行っていたらAzure側では今までのストレージ容量の2倍の投資が必要なるので気になりますが、答えは以下のブログに書かれていました。
How many copies of your blob is stored in Windows Azure Blob Storage?
なんと!3+3で6つのコピーを持っていたのです。ということは、私たちが1GB利用していると思っても実際は2GB以上のストレージリソースを利用していたのです。ディスクサイズはErasure Storageを使っているので、1つの地域で単純に3倍ではないようです(@masayhさんからコメントいただき修正しました)。しかも、利用金額は今までの3つのバックアップと同じです!
Geo-Replicationの概要に関しては、以下のブログが参考になります。
Introducing Geo-replication for Windows Azure Storage
Now Available: Geo-Replication and new Blob, Table and Queue features for Windows Azure Storage
日本語だと以下のブログが参考になります。
Windows AzureのGeo-Replication機能について理解を深める
http://www.sigmact.com/tips/azure_georeplication.html
昨年の震災などのように地域全体の建物が崩壊することもあるため、Fault Domainによる3つのコピーでは少し不安でしたが、Geo-Replicationされた3つのコピーが追加されることで十分安心になりました。Windows Azureでは、ストレージのDNS名に地域を示す文字が書かれていないこともあり、他の地域に自動で切り替わっても違和感なくDNSホスト名を利用し続けることができます。アプリケーション開発者にとっても非常に便利な機能ですね。